The Midnight Library – Hiroshi Kano

The Midnight Library

毎月1冊のペースで英書を読むことにしている。コロナで在宅の期間が長くなった頃から始めたので、もうすぐ2年になる。本は、コンピュータ系の一般書(NETFLIXの本のように)、伝記、小説などから選んでいる。今回は小説にしてみた。

この本のストーリは、depressionで自殺した女性が、過去に思い出のあるlibraryに迷い込んで、そこで、色々に選択肢があった人生で、異なる選択をした場合にどのようになるかを体験する、という話である(今まで読んだところでは)。彼女の人生は、人並み以上に才能とチャンスがあったにもかかわらず、結局、何も選択せずに35歳になってしまった、というような設定である。読みやすい本でナチュラルな英語で書かれている(”That will never work”はアメリカ西海岸の匂いがプンプンする英語であった)。

この本のベースになっているのはSylvia Plathという1963年に31歳で自殺したアメリカの女性詩人のようである(本の前書きに彼女の文章が挿入されていた)。この人のことは初めて知った。この人の人生と重ねるような物語になっているのだろう。作者のMatt Haigも初めて知った。ファンタジー小説を書く人らしい。この本を選んだ理由は、amazonでレビュー件数が多かったから。2021年12月7日現在で89,889個。